修行と笑いの山行。蓮華鉱山道から白馬三山縦走へ

蓮華鉱山道から白馬三山、そして白馬鑓温泉へと至る道を歩いてきました。

移動日の初日は、もったいないくらいの晴れ!
明日からの山行に、是非お取り置きしておきたいくらいの快晴です。
みんなで、明日はあそこに登るのね…!と感慨深く眺めます。

今回のルートは、蓮華温泉からはじまり、白馬鑓温泉(から猿倉)に終わる、という、
名湯と名湯を繋ぐ、なかなか通な道!
蓮華鉱山道は、その昔、あのウエストン氏も通ったという、クラシカルな登山道なのです。

だーーれにもすれ違わないまま、蓮華鉱山道を貸切状態で楽しみます。
前回歩いた時は、
熊やら野生の方々やらの気配を感じまくりで、びくびくしたものですが、
今回は、彼らの気配は感じられませんでした。

神の田圃!
雪倉岳への稜線が美しくて、うっとりしますが、
天気のせいか湿地のせいか、蚊が多くて、するっと通過。

この後ほどなくして、蜂の大群に襲われる、というハプニングが。
あたしやゲストのほとんどは無事でしたが、
蜂の怖さを思い知りました。
蜂ってほんとにこわい!
蜂で死んじゃう、ってほんとにあり得ることなんだ、と
身に染みて痛感しました。
これからの時期、重ね重ね気をつけなければ。

塩谷精錬所跡から、小蓮華山方面を眺める。
今は、建物が建っていた跡だけが残る地。
こんな山奥に人々が通い、住まい、働いていたんだなぁ、としみじみします。

歩いてきた鉱山道を振り返ります。
山を彩り始める、木々の明るさがきれい!

鉢ヶ岳と長池。
王道ルートからじゃ、こんなふうに観ることはできない、山と池の貴重なツーショット。
長い道を辿ってきた人だけの特権。
ここまで長かったけど、この先もまだまだ長い!!!
蓮華鉱山道、歩き応えのあるルートです。

本降り一歩手前の白馬岳では、みんなでハイタッチして、
今日の頑張りを称えあいました!

翌日は、もう朝から雨。
思ったよりも小雨だったのが救いでした。
この日、はっきり眺望を楽しめたのは、
この場所だけ。

振り返ると、どーんと杓子岳。

目の前には、ごりっと白馬鑓ヶ岳。
この日もこの日で、なかなか登り応え&下り応えのある道ですね。

雨の日のご褒美、雷鳥にも何回も出会うことができました!
なんと9羽の群にも出会いました!
え…と。大家族?一夫多妻制?
雷鳥家の秘密がものすごく気になるあたしたち。
帰ってからネットで調べたら、
雷鳥は同じ相手と死ぬまで添い遂げる、のが基本だけど、
なかには一夫二妻を採る雷鳥もいるのだとか。
え、ほんと?
彼女たちは受け入れて一緒に生活しているのだろうか。
と、ますます雷鳥家の秘密が気になってしまうのでした。

風が強くなる前に、と、いそいそと稜線を過ぎ。
だーーれもいない大出原を大満喫。

鎖場も、根性論と勇気で乗り越えてもらい、
ようやく白馬鑓温泉小屋へ!!!
長かったー!

歩いてしか辿りつけない、白馬鑓温泉。
文句なしに良いお湯です♡

この日も、お風呂すれ違い事件など、
笑っちゃうハプニングを巻き起こすあたし。

白馬鑓温泉小屋、今季の営業は9月26日(水)までです。
滑り込みで温泉を楽しめてよかったな。

この後、よっぽどの大雨に見舞われ、
最終日は、「登山道ほとんど全て沢下り状態」に見舞われましたが、
じゃぶじゃぶと水の中を行くのは楽しかった!
なかなかできない経験をして、ワンアップした気分です♪

下山も半ばに差し掛かったころ、ぴっかりと快晴に◎
こんなタイミングで姿見せてくれるなんて、ツンデレ具合半端ない!

4日間一緒に過ごし、
長い道を共に歩き、
いろんな気持ちを共有してきた、パーティーの皆さま。
最後には、なんだか一体感すら感じる、素敵な絆でした。
いっぱい笑った4日間でもありました!
ご一緒させて頂いたすべての皆さま、本当にありがとうございました!!!
またご縁がありますように。