Brewster Track

Brewster Trackに行ってきました!
クイーンズタウンからおよそ1時間半のワナカの街から、
ウェストコースト方面へさらに1時間近くのドライブ、という地味にちょっと遠いこのトラック。
でもこの景色が見たくて、今回ニュージーランドに来てから、ずっっっと行きたかったトラック。
運よく友達とタイミングを合わせることができたので、登ってきたよ。

駐車場から20メートルで、リバークロッシング。
川を渡らなきゃいけないこと、知っていたのに、すっかり忘れて、
念入りに靴を履いてしまった私たち。ガイドが何やってるんだ。笑
そして、本当は靴を脱いで渡るのはご法度だけど、
濡れたブーツは嫌!と早速脱ぐ私たち。ほんとに何やってるんだ。笑

木々の根っこだらけで、トラックも不明瞭。
おまけに急登。
とは聞いていたけど、想像を裏切るほどの急登。
まるで、垂直な階段を登っていくかのよう。
歩き始め5分で、早くも汗が止まらない…!心も折れそう…!

99%急登、残り1%が僅かな平ら、という地獄のような道を味わいながら、
森林限界のその上へ。
タソックグラスの丘はなだらかに見えるけれど、
草付きが滑りやすいし、大きなギャップだらけで、
ここでもまたフラフラになりながら登る登る。

Brewster Hutは定員12名の小さなハット。
ハットワーデンとか、ハットレンジャーとか呼ばれる管理人もいないので、
事前に予約・購入したハットチケットを回収ボックスに入れて
ノートに記入すればチェックイン完了。
しばらくハットで休憩してから、
Brewster Glacierを観に、バックカントリーエリアを登ることに。
上の写真は、しばらく登ってから、ハットを振り返ったところ。

ハットまでは、しっかりマーキングされているのですが、
ハット以降はルートファインディングの技術が必要。
おまけに急峻な登りとガレ場のトラバースの連続。
地形が見えないような気候の日や、雨風が強い日は行っちゃだめ。危険すぎる。

途中、KEAの大群に出会い、
夢中になりすぎて、思わず道をロストしそうになったり、
獣道とも呼べないような薄いトレースに、またまた道をロストしそうになったり。
急すぎる登りと、崩れやすい足元に大幅に時間を取られましたが、
氷河の目の前まで辿りついたよ!

氷河が溶けて、美しい色の湖を作り出し、
そこから大迫力で滝が流れ落ちて行く。
クレバスや、オーストラリアの火事の煙の名残の色。
そんな大迫力の自然を目の前に、ただただ時を忘れてみつめるのみ。

予報は芳しくなかったので、全く期待していなかったけど、
夕方からぐんぐん雲が取れて晴れはじめ。
なんと太陽が沈んでいく様子をしっかり見ることができました。

夕日が沈んだ後の、マジックアワーも素敵。
Mt.Aspiringの山並みが、切り絵のように美しく彩られていく様子を、
そこに居合わせたみんなで見つめて、特別な時間を共有することができました。

翌朝は雲海。
雲が山並みを乗り越してくる様子を、じっくり楽しみながら、
Mt.Brewsterの近くまで、もう一回ハイクアップ。

昨日は雲に隠れていた、Mt.Brewsterの山頂と氷河を大迫力で眺めることができて、大満足!
仲良くなった方々と別れを惜しみながら、下山の道へ。
帰りも、急登にさんざん苦しめられ、
膝が死ぬんじゃないか、と恐ろしくなりながら
(友達はポールの押し過ぎで手の親指にマメができた!笑)
それでも無事に下りてくることができました。

私の念願のミッションに付き合ってくれた友よ、
ほんとにありがとう!
(そして彼のミッションは難しすぎるって却下してごめんね)
タフでハードでとっても鍛えられたハイキングだったけど、
楽しいこと、おかしいこと、深いことも浅いことも、たくさん共有できて、
ほんとに充実した時間でした。
次のミッションも楽しみすぎる…!

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