深まる秋の立山三山~大日岳

20160929

久しぶりに晴れマークの火曜日。

ケーブルカーとバスを乗り継いで、立山へ行ってきました。

今回は、立山三山を縦走したのち、大日岳へと向かいます。

紅葉シーズンと、待ちに待ったぴかぴかの晴れ。

室堂は、たくさんの人の笑顔で溢れていました。

多くの人が、雄山へと向かうなか、

あたしたちは、まず浄土山を目指して。

浄土山への急登の手前の展望台からは、

贅沢すぎる、北アルプスの眺め。

五色ヶ原、薬師岳、黒部五郎、笠ヶ岳…槍ヶ岳!

なんて素晴らしいんだ!

あまりの絶景に、早くもおなかいっぱいになりそうですが、

とにかく前へ。

20160929

浄土山を登りきると、今度は雄山、大汝、富士ノ折立がどーーんと!

雄山の急登を登っている人も、稜線を歩いている人も。

ここから見渡せるほど、澄み切った空気。

The秋晴れ、The立山、な景色に、心弾みます♪

20160929

一の越山荘を越えて、雄山へのごろごろ急登に取り付きます。

振り返ると、みくりが池と、明日向かう、大日岳。

大日岳。なんてたおやかで優雅な稜線。

お願い、天気予報がはずれて、明日も晴れますように。

20160929

雄山の山頂に近づく頃には、

ぐわん、と大きな雲が近づいてきて。

みくりが池も、雲の色に染まりました。

20160929

あたしたちが、山頂に着いた頃には、すっかり雲の中。

霊山としての、厳かな空気を感じることができました。

20160929

ちらりと、雲が切れて、黒部湖も見えました。

あぁ、あの稜線、先月歩いたなー。なんて、うれしくなったり。

歩いたところがどんどん増えたり、繋がったりして、

こうやって、どんどん山が好きになっていくんだな。

20160929

別山までの道は、強風に吹かれながら。

それでも、青空が見える、それだけでうれしい。

今年の秋は、ほんとに青空不足。

20160929

そして、そして、待望の!

剱岳っっ!

かっこいいな、もう。

そんな存在感で現れたら、好きになっちゃうよ。

あたしたちは、雷鳥沢でテント泊なので、

残念ながら、剱岳とは、ここでお別れ。

20160929

色づいた、大日岳への斜面に励まされながら、

じぐざぐ、じぐざぐ。

20160929

途中、紅葉の中に咲くチングルマに出会いました。

来年の分がもう咲いちゃったのかな?

めずらしくて、美しくて、でもちょっぴりせつない。

20160929

今夜のお宿は、MountainHardwearのHylo2!!!

シングルウォールと、ダブルウォールのハイブリッドテント。

シングルウォールかつ吊り下げ方式で設営がラク◎

はじめから前室がついているので、キャノピー買う?買わない?の自問自答もなし◎

しかも、室内が104センチもあるので、着替えものびのびできちゃいます◎

よければ見てみてね→MountainHardwear公式サイト

3人用のHylo3もあるよ。

20160929

夕ごはん!

今日は、さとさんが作ってくれました。

なんと生卵が登場ー!!!

ベーコンエッグ丼♪おいしかったよ♪

うどんとハンバーグも作ってもらって、おなかいっぱい!

接待登山ってやつ。最高!

*

でもやっぱり、天気予報は当たって。

夜半から雨。

早朝から出発して、大日岳を経由して、称名滝まで向かいます。

20160929

雨雨雨、ひたすら雨。

そして、風風風、全力の風。

修行でした。

あ、でも奇岩、巨岩の重なり合う、七福園は

おもしろい場所だったな。

そして、大日小屋から先は、滑りやすい苔むした岩の道。

道というか、もはや沢のようになっていました。

大日平

それでも、大日平は、とってもとっても穏やかで美しくて。

遥か広がる、色づいた湿原。弥陀ヶ原の風景と重なって。

ほんとに、ここでゆっくりしたーい!と思うような、素敵な場所でした。

大日平山荘のすぐ裏の、不動滝も圧巻です。お立ち寄りの際は必ずやご覧あれ!

そこから先は、ヤセ尾根の急坂。

滑る滑る。

一歩踏み出した足が、何回も滑りそうになって、

一生懸命踏みしめて歩いたので、とっても疲れちゃった。

すぐ横の、称名滝のすさまじい迫力や音、壮大な美しさを、

ひしひしと感じながら歩けました。

*

長かったけど、

快晴から暴風雨まで、一気に体験できて、

自分の足で歩いたからこそ、の景色に出会えて、

ライチョウにもいっぱい出会えて、

本当に良い山旅でした。ありがとうございました!