ニュージーランドトレッキング旅~ケプラー・トラック~

ニュージーランド、トレッキング旅。
前回の、ミルフォード・トラック編から、続いては、ケプラー・トラックを歩いた記録を。

Keplar Track

このケプラー・トラックも、グレートウォークに指定されているルート。
全長約67km。2泊3日もしくは3泊4日で歩くのが一般的なルートです。
ミルフォードトラックと違い、どちらを起点にしても、何日かけて歩いてもOK!
ハットだけではなく、テントサイトもあるので、より自由度の高いルート、という印象です。
森歩き、湖畔歩き、そして稜線歩きを楽しめる、表情豊かなルート。楽しみにしてたんだー!

Keplar Track

美しいテアナウ湖のほとりから歩き出し。
レイクサイドの森の中を、ゆっくり進みます。
たまに、湖のビーチでのんびりするのも優雅。

湖畔を離れると、やがて急な登りが始まります。
前回のミルフォード・トラックがほぼ平坦な道だったので、登りがなんだか新鮮。
急だけど、じぐざぐとゆっくり時間をかけて登っていけば平気!

標高何mくらいから森林限界かなぁ。なんて考えながら歩いていると、
突然バサリと森林が消え(きっと地質のせい)、
ほんとうに唐突に青空と山岳景観が目の前にどーーん!
待ってました!
この景色が見たかったー!!!

Keplar Track

Keplar Track

Keplar Track

タソックと呼ばれる草が、ザ・ニュージーランド感。
テアナウ湖も眼下に。あの高さから登ってきたんだから、だいぶ頑張った!

Keplar Track

マウント・ラクスモアを背にして建つ、ラクスモアハット。
ミルフォード・トラックの各ハットは40人定員だったけど、こちらはもうちょっと広そう。
それでも、設備は同じように揃い、きれいに維持されていて、とても快適でした。
食堂の窓が大きくて、そこからテアナウの街や湖も見下ろせる、絶景なハット。

ワーデンと呼ばれる、小屋の管理人さんによる、自然観察ウォークにも参加してみました。

Keplar Track

似ているお花もあったり、まったく見覚えのない植物もあったり。

Keplar Track

麓のテアナウでは天気が悪くなり、カーテンみたいに雨が降っているのも観ることができました。
ぼーっと眺めていると、あっという間に山の上までこの嵐がやってきて、
その夜は、雷や強風やらでにぎやかだったな。

私たちがニュージーランドに到着した週は、積雪により閉鎖されていたケプラー・トラック。
私たちがミルフォード・トラックを歩いているうちに天候も安定し、再びオープンしてくれたので、とてもラッキーでした。
嵐の影響が心配でしたが、翌朝はまずまずの晴れ。

Keplar Track

Keplar Track

眼下には、長く広く続くテアナウ湖。
ミルフォード・トラックは、このテアナウ湖の北端が起点、
このケプラー・トラックは南端が起点・終点。広いなぁ。

Keplar Track

Keplar Track

このルートの一番の楽しみ、稜線歩き!!!
お天気が良くて、ほんとうに幸せ♡
後ろを振り向いても、前を仰ぎ見ても、どこまで見渡しても、永遠に山!
なんて壮大な眺めなんだ。

Keplar Track

やまー!だいすきーーー!
大きな声で叫んでも、日本語が通じないって気楽さ。

Keplar Track

そうそう。この稜線歩きの区間では、たくさんのKEAに出会いました。
KEAは、世界で唯一の山岳地帯に生きるオウム。しかも、ニュージーランド南島にしか生息していない、かなり貴重でめずらしい鳥なのです。
でも、とっても人懐こい!
休憩ポイントには必ずKEAが待っていて、
遠くから小走りで近寄ってきます(飛べるのに!)
頭もすごく良くて、バックパックのジーッパーを引っ張って、
「見て!ジッパーって簡単に開くの知ってるんだよ!」
といたずらしたり、ポールを咥えて持ち去ろうとしてみたり。
「ねぇねぇ、オコメってやつ持ってませんか?あれうまいよね。オコメありませんか?」
とエサのおねだりも。
かわいいなぁ。
もちろん、餌付けしたり触ったり、は禁止されていますが、人間の近くにいればエサになるものがあるってわかっているんでしょう。
KEAが自然のままに生きるためには、本当は私たちはお邪魔してはいけないんだろうな、とも思ったり。

Keplar Track

稜線歩きもここでお別れ。
ちらりと見えるのは、マナポウリ湖。
ルートは、急激な下りを耐え、マナポウリ湖のほとりを歩き、そしてまたテアナウ湖へと続いていきます。

Keplar Track

アイリスバーン・ハットからの朝焼け。
このハットの周辺は、ニュージーランドの国鳥・野生のKIWIの生息域なんだそう。
夜行性のKIWIが、夜の間中鳴き声を交わすのを聴くことができました!
赤いライトを手に、夜中の探索にも出かけたけど、ついに姿を見ることはできませんでした。

Keplar Track

Keplar Track

美しい森歩き。
日本では、シダってそんなに注目して喜ばなかったけれど、
こちらの森は、シダと苔が本当に美しくて驚きました。

ケプラー・トラックでは
もともと天敵がいなくて、鳥たちの楽園だったニュージーランドに、
人間が持ち込んだ数々の外敵が広がり、鳥たちの保護が課題となっていることを学びました。
かわいらしくて、フレンドリーなニュージーランドの鳥たち。
そして素晴らしく美しい自然。
もし、今度長く滞在することがあったら、ボランティアにもチャレンジしてみたいな。

この旅の様子は、コロンビアスポーツウェアジャパンのwebマガジン、
CSJ magazineでも紹介させていただきました。
是非ご覧あれ!

そしてニュージーランドまでの快適な空の旅は、
ニュージーランド航空で。

ニュージーランドまで唯一の直行便!
国内線も豊富で、乗り継ぎも楽ちん!
機内ではもちろん、ロード・オブ・ザ・リングを鑑賞しました♪