雪のシーズンが始まるぎりぎりまで、ニュージーランドを旅していました。
帰国後、あっという間にバタバタ過ごしてしまったので、なんだか今更な気もしますが、
ちらりとご紹介します。
まずは、ミルフォード・トラックを歩いた記録から。
かつて詩人ブランシュ・ボーガンが『世界一美しい散歩道』と評した、ミルフォード・トラック。
全長53kmのこのトレイルは、3泊4日の一方通行かつ完全予約制。
出発地点や行程、歩く方向が完全に決められている唯一のトレイルです。
ガイドウォーク以外の個人ウォーカーは、一日にたった40人しかこのトレイルを歩くことを許されていません。すごい競争率!
苔とシダの道が続きます。
屋久島に住む友達から、
ミルフォード・トラックは屋久島に似ているらしい、
と聞いていたけど、なんだか納得できる風景。
断崖絶壁を流れ落ちる、滝の数々。
ここフィヨルドランド国立公園は、降水量が多いことで知られていますが、
雨の日こそがこのミルフォード・トラックの醍醐味、らしい。
降り注ぐ大量の雨が、美しい苔の森や澄んだ川、ダイナミックな滝を生み出しているんだって。
雨の日の強い味方、クエーサーライトⅡジャケット&パンツ。
風が強くても、ぴったりフィットのフードで快適に歩けるよ。
細身なシルエットのおかげで、スタイル良くみえるのもお気に入りポイント◎
散歩道、と称されただけあって、
距離は長いけど、道はとっっってもきれいに整備されていて、素敵すぎる。
びっくりしたのは、鳥たちのフレンドリーさ。
人懐っこい鳥たちが、かわいい鳴き声を披露しながら、
登山道までちょくちょく遊びにきてくれます。
このコはWeka。
ニュージーランドの国鳥Kiwiと同じく、飛べない鳥です。
忍び足で近づいてくるくせに、視線が合うと、一目散に逃げていきます。
その逃げ足の速さ!逃げていく後ろ姿とおしり!かわいいかよ。
このトレイル唯一の本格的な登りを経て辿り着くのは、
マッキノン・パス。標高1154m。
晴れていれば、絶景が広がるはずなのですが、こんな感じの霧模様。
ここに至るまで、2泊を共にしてきて、
なんだか修学旅行のような一体感を感じつつある、世界各国の仲間たちと晴れ待ちをしていると…
きたーーーー!
こんな大迫力の山並みが目前に迫っていたなんて!
うれしすぎるサプライズに、思わずみんなでハイタッチ。
とびきりうれしい瞬間があるから、やっぱり山歩きって素晴らしい。
ちなみに、マッキノン・パス近くのシェルターには、
フィヨルドランドで一番眺めのいいトイレもあるので、是非お立ち寄りを。
マウントクック・リリーというお花にも出会いました。
ニュージーランドを代表する山の花。
リリーって名前ですが、ユリではなく、キンポウゲの仲間なんだって。
マッキノン・パスまで標高差500m近く登りましたが、
あっという間に900mほど下ります。
時期的には、春の終わり、夏の始まり、といった季節でしたが、
雪崩のリスクのため、一部通常ルートが閉鎖され、
下りは、険しいエスケープルートを一気に。
荷物が大きめなのは、4日分の全食糧+寝袋を背負ってるから。
日本の山小屋と違い、ハットでは食事は提供されません(個人ウォーカーはね)。
それでも、快適なベッドとマット、コンロとお水は用意されているし、
一日に40人しか泊まらない、っていう規制がかかっているから、ゆったり滞在できるし、
良いことだらけ。
ムリに経済に自然を取り込まない、そんな姿勢が素敵。
ちなみに、防水仕様のバックパック、オゾニック アウトドライ。
雨が多いこのトレイルでは大活躍でした!
中にライナーパックを入れて、さらに防水力を高めて使ってます。
峠越えの後は、気持ちの良い晴れが続きました。
同じような苔とシダの道も、
光の加減で、輝くような美しさ。
ていねいに整備されているとはいえ、
無理やり開発されているわけではないこのトレイルを歩き、
本来に近い美しさの自然を感じました。
人の手が加わることが少なければ、自然とはここまで美しいものなのか、と感動したり、少しせつなくなったり。
33.5マイル、53キロの道のりを歩き通し、
到着したゴール。サンドフライ・ポイント。
終わってしまうさみしさと、無事に歩き通せたうれしさ、仲良くなった仲間たちとのお別れに、胸がいっぱい…!
自然の美しさ、雄大さはもちろんのこと、
一緒に時を過ごした人々のあたたかさ、陽気さ、思いやりが心に残った旅でした。
この旅の様子は、コロンビアスポーツウェアジャパンのwebマガジン、
CSJ magazineでも紹介させていただきました。
是非ご覧あれ!
そしてニュージーランドまでの快適な空の旅は、
ニュージーランド航空で。
ニュージーランドまで唯一の直行便!
国内線も豊富で、乗り継ぎも楽ちん!
機内ではおいしいニュージーランドワインも楽しめますよ♪