白馬岳へ!
蓮華温泉を拠点に、
登りは蓮華鉱山道、
下りは白馬大池から天狗ノ庭経由という、周回ルートです。
まずは、蓮華鉱山道。
歩きはじめは、森の中の木道を行きます。
整備はされているのだけれど、濡れてるとかなり滑る…!
焦らずに慎重にね。
しばらくは、黙々と森の中を。
朝日岳への分岐や、カモシカ展望台への分岐を見送りながら、
ゆっくりゆっくりと標高を上げていきます。
瀬戸川を眼下に見下ろす頃、
鉱山道初めての危険個所が。
狭くて崩れやすい斜面のトラバースです。
足を踏み外したら、瀬戸川へまっさかさま!気をつけないと。
そこを通り過ぎると、今度は、崩れた斜面のトラバース。
なんだか、まだまだ崩れそうだし、落石もしそう。
怖いので、素早く通り抜けます。
瀬戸川には、頑丈そうな鉄製の仮橋が架かっていました!
大雨の後は流出してしまう可能性あり、とのことで、
台風の影響が心配だったのですが、無事だった様子。よかった!
瀬戸川を渡った後も、長く樹林帯の道が続きます。
道には、クマの落し物があちらこちらに…!
野生動物の息遣いも聞こえたり、茂みがガサガサ揺れたり、
なかなかスリリングな状況です。
とはいえ、クマたちの住処にお邪魔しているのはあたしたちの方。
運良く鉢合わせをしなかったのは、きっとどこかで見られていたからでしょう。
台風明けのこの日は、登山道が至る所で大雨の影響を受けていました。
まるで沢の中を歩くかのような箇所もありました。
シャワークライミング?!
足元の石も濡れていたり、苔が生えていたりで、滑りやすかったな。
沢の渡渉も、何箇所もあったよ。
一歩二歩で、えいっと渡れるような沢もあれば、
かなりの激流を渡らなくてはいけないところも。
ビビリでへっぴり腰のあたしは、だいぶ苦戦しましたっ!
晴天続きの状況と、雨天時もしくは雨の後の状況とでは、
だいぶ難易度が変わりそうな、このルート。
…というか、大雨時は通れないですね…
その判断の見極めが難しそうです。
上杉謙信が開発したとされる、この蓮華鉱山。
大正時代頃までは、細々と操業されていたようで、
事務所跡や飯場跡、精錬所跡などが残されています。
とはいえ、わずかに平らな土地が残るのみ。
かなりの山奥で、雪深いこの土地での採掘は、きっと苦労だらけだったんだろうな。
なんて、歴史を一瞬噛みしめてみたり。
突然、視界が開けると、そこは神ノ田圃。
グリーンに染まる池塘と、ゆったりと広がる稜線。
なんて美しいところなの!
息をひそめて見惚れたいところですが、
クマの気配も気になるので、盛大にお喋りをしながら、小休止。
ここまで結構歩いたけど、まだまだ稜線は遠いね。
しばらく、ゆるゆると高度を上げながら。
大きな沢の渡渉もありましたよ。
急な沢の斜面を登ったり、
急な草付きの斜面を登ったり。なかなかアドベンチャーな道になってきました!
うまい水!
湧水でした。おいしかったよー♪
どんどん、稜線が近づいてくるのがうれしい!
鉢ヶ岳・雪倉岳への分岐の手前は、広い斜面をざくざくと登ります。
一見、広すぎてどんなルートになっているか迷いますが、
足元にしっかりマーキングされています。
登りきれば、やっと、鉢ヶ岳の肩へ。分岐です。
下りで使う時は、この標識を見落とさないようにしなきゃ。
長かったー!!!
本日、ずっとその裾を歩いてきた、雪倉岳。
優しい山容ですね。
鉢ヶ岳の、シャープな稜線も素敵。
鉢ヶ岳と長池。
文句なしに美しい。
そうそう。この辺りから、足元に秋の彩りが。
気づけば9月ももうすぐ終わり。
山に紅葉のシーズンがやってきますね!楽しみだー!
白馬岳と旭岳。
まだまだ遠いね。
それでも、なかなか来ることのなかった鉱山道を、
たっぷり楽しむことができた満足感が、足取りを軽くしてくれました◎